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【ミニクーパーを修理したい方向け】⑤ – バッテリーが弱い、上がってしまう時は?
バッテリーが急にに上がってしまうとびっくりしちゃいますよね。
特に近年のバッテリーは性能が上がって、ギリギリまで使えてしまうため、「コンビニの駐車場に停めたら急にエンジンがかからなくなってしまった」といったケースでのご相談もいただきます。
バッテリーが弱くなる原因は多岐にわたり、その対策を知ることで、バッテリーの寿命を延ばし、車の信頼性を向上させることができます。
この記事では、バッテリーが上がってしまう時の原因と対策について詳しく解説します。
1. バッテリーの劣化
バッテリーは消耗品であり、時間の経過とともに性能が低下します。
一般的に、バッテリーの寿命は3〜5年程度とされていますが、使用状況や環境によってはそれより短くなることもあります。
対策: バッテリーの製造日を確認し、3年以上使用している場合は交換を検討します。また、定期的な点検を行い、バッテリーの状態を確認することが重要です。
バッテリーの状態を測定するためには、専用のテスターを使用します。
BMW純正バッテリーの場合、マイナス端子に製造週、製造年(西暦)の下2桁が刻印されています。
下の画像の場合は2018年の3週目(1月20日ごろ)に製造されたのがわかります。
新車からバッテリーを一度も変えないまま6~7年、という車両も中にはあって、急にエンジンがかからないトラブルのお客様の多くはこのケースが多いので、一度確認してみてください。
2. オルタネーター(発電機)の不具合
オルタネーターはエンジンの動力を利用してバッテリーを充電する装置です。
オルタネーターが正常に動作していないと、バッテリーは十分に充電されず、すぐに上がってしまいます。
対策: オルタネーターの出力を確認し、異常がある場合は交換または修理を行います。オルタネーターの出力電圧は通常13.5Vから14.5Vの範囲内であるべきです。
バッテリーが弱っているといくら充電しても十分な電力が車全体に行き渡りません。
そのため、オルタネーターが過剰に動き続けてしまうため、負担が増えて寿命を縮めてしまうパターンもあります。
3. パラサイトドレイン(寄生電流)
車両の電気系統に問題がある場合、エンジンを切っている状態でもバッテリーから電流が流れ続けることがあります。これはパラサイトドレインと呼ばれ、アフターマーケットの電装品や古い電装部品が原因となることが多いです。
対策: マルチメーターを使用して、車両の各ヒューズを個別にチェックし、異常な電流が流れている回路を特定します。問題のある回路が特定されたら、その部品を修理または交換します。
4. 電気配線の問題
電気配線が摩耗や断線している場合、短絡(ショート)が発生し、バッテリーが過剰に消耗されることがあります。
対策: 電気配線を詳細に点検し、損傷が見つかった場合は修理または交換します。特に、配線がエンジンルームや車両の下部で摩耗しやすい箇所を重点的にチェックします。
特に第1世代の電気配線トラブルが多くなっていますが、第3世代のMINIでもコネクター不良などでライトがつかなくなるケースも起こっています。
5. バッテリー接続の不良
バッテリー端子や接続ケーブルが緩んでいたり、腐食していると、バッテリーが正常に機能しないことがあります。
対策: バッテリー端子と接続ケーブルを清掃し、しっかりと固定します。端子が腐食している場合は、ワイヤーブラシで腐食を取り除き、接点復活剤を使用して接続部分を保護します。
6. 極端な気温
極端な気温、特に寒冷地ではバッテリーの性能が低下しやすくなります。寒冷地ではバッテリーの化学反応が遅くなり、十分な電力を供給できなくなります。
対策: 寒冷地で使用する場合は、寒冷地用バッテリーを選びます。また、バッテリー保温カバーを使用してバッテリーを保護することも効果的です。
7. 短距離走行の影響
頻繁な短距離走行では、エンジンがバッテリーを十分に充電する時間がありません。これにより、バッテリーが次第に弱くなります。
対策: 定期的に長距離走行を行い、バッテリーを十分に充電する機会を作ります。また、バッテリーチャージャーを使用して定期的に充電することも有効です。
まとめ
ミニクーパーのバッテリーがすぐに上がってしまう問題には、さまざまな原因があります。
バッテリー自体の劣化から、オルタネーターの不具合、電気系統のトラブルまで、多岐にわたる要因を考慮する必要があります。
問題を早期に特定し、適切な対策を講じることで、バッテリーの寿命を延ばし、車の信頼性を向上させることができます。
バッテリーのトラブルに関して不明な点がある場合や、自分で対処するのが難しい場合は、専門の整備工場やディーラーに相談することをお勧めします。
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